SEO終了説に言いたい。「まだ終わってない、ただ進化してるだけ」ーAI検索時代(GEO)とSEO

GEOとSEO

先日こんな記事が目に止まって、自分なりに考えたことを少し書いてみようと思います。

気になった記事:https://markezine.jp/article/detail/49918
テーマは「AI検索時代、SEOは終わるのか?変わりゆく検索体験に対応する「GEO」の本質と最前線」。
Web制作に携わる一人として、見過ごせない話題でした。

検索という文化がどう変わっていくのか――そして、その変化の中で私たちは何をすべきなのか。

気になった記事の要約

MarkeZineの記事(Faber Company 月岡克博氏の講演レポート)では、
AIによる検索体験の変化と、それに対応する新しい考え方「GEO(Generative Engine Optimization)」が紹介されていました。

▶️テーマ:
AI検索時代、SEOは終わるのか?変わりゆく検索体験に対応する「GEO」の本質と最前線

この記事のサマリーを整理すると、こうです。

  1. 検索行動が変化している
    従来の「検索エンジン(例:Google Search)でキーワードを入力して、青いリンクを眺めてサイトに飛ぶ」流れが、今「AIにそのまま聞いて、まとめられた回答を受け取る」スタイルに変化しつつあると指摘されています。
    月岡氏によると、同社が運営する複数サイトで「AI経由の流入」が前年対比で約12倍になっているというデータも出ている。
    ただし、現時点では「AI流入がSEO流入を置き換えた」というレベルには至っておらず、SEO=検索エンジン経由の流入はまだ依然として圧倒的。記事内では、AI流入を 1 とした場合、オーガニック(SEO)流入は 1,000 という比率の例が提示されています。
  2. “GEO(Generative Engine Optimization)”という新たな最適化概念
    記事では「GEO(通称:AI SEO、LLMO)=生成AI・AI検索に対応する最適化」の必要性が論じられています。
    その上で、「GEOは、SEOの延長線上にある考え方だ」と整理されています。つまり、SEOがなくなるのではなく、検索体験が変わる中で“SEO的思考”を持ちながら“AI対応”もしていく必要がある、ということ。
  3. AI時代に押さえておくべき2つのポイント
    月岡氏が挙げる、AI検索(GEO)時代におさえておくべきトピックとして以下が紹介されています。
    • マルチモーダル対応
      テキストだけでなく、画像・動画・音声など “多様なフォーマット” を使ってコンテンツを充実させること。AI検索に回答として採用されるためには、単純な文章だけではなく、ユーザーが“どんな状況でその情報を知りたいか”を想像して設計することが重要。
    • クエリファンアウト
      たとえば「美味しいお米」というメインクエリに対して、「どこで買える?」「価格は?」「口コミは?」など派生するサブクエリを想定して、それらをカバーしたコンテンツを準備すること。検索(AIに聞く)ユーザーの“次に聞くこと”を先回りする設計です。
  4. ではSEOは終わるのか?
    記事の結論としては、「現時点ではSEOがすぐ終わるわけではない。むしろ、変化に備えるべきだ」という見立てです。月岡氏は「AI流入そのものはまだ極めて少数で、SEO流入を今すぐ置き換える状況ではない」と述べています。
    ただし“ユーザー体験”や“情報取得の流れ”が変わることは確実なので、企業/サイト担当者としては“いつかくる変化”に対して準備をしておいた方がいい、というメッセージです。
  5. 実践に向けたヒント
    記事内で触れられている実践ヒントとして
    • トピッククラスターをしっかり構築する
      「関連するサブトピックを網羅することで、AI検索の“派生質問”にも対応できるようにしておく」こと。
    • ブランド認知・引用・比較される位置づけをつくる
      「○○といえば自社ブランド」という認知構築が、AI検索で“選ばれる”ためにも近道。
    • 測定/分析できる仕組みをつくる
      AI検索対応を検討するなら、「AI検索/生成AI経由での露出」「ブランド名引用率」「AI回答でのサイト参照率」といった指標を設けておくことが勧められています。

SEOは本当に終わるのか?

この記事を読んでまず感じたのは、「SEOの終わり」ではなく「情報探索の多様化」だということ。
これまでのSEOは、Googleという「王様の国」でいかに上位表示されるかの戦いでした。
けれど、AIが登場した今、情報を届ける相手が「人間だけでなくAI」にもなったというわけです。

つまり、
SEOが「ユーザーに見つけてもらう最適化」だとすれば、
GEOは「AIに選ばれるための最適化」
相手が変わっただけで、目的――“正しく価値のある情報を届ける”――は同じ。
SEOとGEOは対立構造ではなく、同じ道の先にある進化形だと感じました。

GEOとは?

Generative Engine Optimization(生成エンジン最適化)の略です。
簡単に言うと、

Googleみたいな“検索エンジン”じゃなくて
ChatGPTやGeminiみたいな“回答を生成するエンジン”
自分の情報を選んでもらう工夫

SEOの兄弟だけど、性格がちょっと違うやつです。

SEOとの違いをざっくり例えると…

項目SEOGEO
目的検索結果で上位表示AIから回答として引用される
相手Google検索ChatGPT、Gemini、Perplexityなど
ユーザー行動青いリンクをクリックAIの回答で満足して終わる
重視されること検索意図・E-E-A-T・技術最適化情報の信用性・網羅性・構造化・引用しやすさ

例えるなら、

  • SEOは:街でいちばん目立つ看板を設置する戦い
  • GEOは:案内ロボット(AI)に「このお店、おすすめしとくね!」と言わせる戦い

GEOで特に重要な3ポイント

  1. 質問の連鎖を先回りして答える
     →「◯◯とは?」だけでなく、
     →「使い方」「注意点」「比較」まで1サイトで完結
  2. 引用されやすい形で情報を構造化
     → FAQ、表、箇条書き、スキーマ(構造化データ)
  3. 信頼に足る「出典力」
     → 専門性・一次情報・実証データ
     → 「責任者は誰?」まで明示

AIは“責任を転嫁できる情報”を採用しやすいんです。

自分の肌感:現場で起きていること

Web制作の現場でも、少しずつ変化を感じています。
たとえば、以前は「検索してホームページを見に来る」ユーザーがほとんどでしたが、
今は「AIにまとめてもらった情報をきっかけにサイトを知る」ケースが増えつつあります。

それに比例して、コンテンツの作り方にも変化が必要だと思うようになりました。
文章だけでなく、図解・動画・FAQなど、AIが「引用しやすい」形で整理すること。
また、記事タイトルや構造化データをきちんと設計しておくと、
AIが情報を正確に理解しやすくなる――そんな実感があります。

SEOの世界では「Googleのクローラーに伝わるように」でしたが、
これからは「AIアシスタントに伝わるように」
相手が見えないだけに、より“構造と意味”が問われる時代になってきました。

未来予想:どう転んでも準備しておきたいこと

AI検索が主流になると、ユーザーは「調べる」から「尋ねる」へと完全にシフトします。
そして、AIが回答を組み立てる過程で、どの情報を引用するか――その判断基準が新しい“順位”になります。

私が思うに、GEO時代に生き残るサイトはこんな特徴を持つでしょう。

  • 一次情報を持っていること(誰が言ったかが明確)
  • 構造化されていること(AIが読み取れる整理)
  • 信頼されていること(ブランドや専門家として引用されやすい)

SEOでいう「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の考え方はそのまま生き続けると思います。

EEATとは?


むしろAI時代は“情報の責任”がより重くなる
誤った情報を出せば、AIにも誤って覚えられてしまう。
だからこそ、GEOは「誠実な情報発信をする人が報われる仕組み」になる――そんな希望も感じています。

まとめ

SEOは終わらない、GEOが加わる
ただ、“検索される”という行為の形が変わっていくだけ。

  • GEO=AIに選ばれる最適化
  • SEOはまだ王様だけど、王国のルールが変わりつつある
  • ユーザーの問いの先回りが鍵
  • 出典力と構造化がチームプレイを左右する

これからは、AIにも人にも選ばれるコンテンツづくりが必要になります。
そのために、今できることは――

  • コンテンツを「構造的」に整える
  • 発信者の顔を見せ、信頼を積み重ねる
  • AIに引用されても恥ずかしくない、誠実な情報を届ける

AI検索時代は、Web担当者にとって新しいチャンスでもあります。
検索がAIに奪われるのではなく、AIを味方にできる人が次の主役になる

これからは、

検索される前に、AIに答えられるサイト
が勝ち残ります。

私自身も、これからの制作や記事づくりで
GEO的思考」を少しずつ取り入れていこうと思います。