CSSとは?SCSSとの違いと導入方法をやさしく解説【2025年最新版】

「CSSは知ってるけど、SCSSって何?」と感じたことはありませんか?
Web制作の現場では、効率的で管理しやすいスタイルシートを書くためにSCSSが広く使われています。

本記事では、CSSとSCSSの違いや、SCSSを導入するメリット、基本的な使い方まで、初心者の方にもわかりやすく解説しています。

Web制作の基礎知識を深めたい方は必見です!

ゆかい編集長

この記事をオススメしたい方

  • CSSの基礎はわかるけど次のステップに進みたい人
  • Web制作を効率化したいと考えている初学者
  • デザインやコーディングの自由度を高めたい人
  • ポートフォリオサイトを整えたいフリーランス志望の人
  • フロントエンドエンジニアを目指している方

CSSとは?基本の役割をおさらい

CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLで作られたWebページの見た目を整えるためのスタイル指定言語です。テキストの色やサイズ、レイアウトの配置、背景画像など、ユーザーが目にするデザイン部分を制御できます。

基本的には「セレクタ(どこに)」「プロパティ(何を)」「値(どうする)」という構成で記述します。

たとえば、以下のように記述します:

h1 {
color: red;
font-size: 24px;
}

これは「h1タグのテキストを赤色・24pxサイズにする」という意味です。CSSの習得はWeb制作の第一歩とも言える重要なスキルです。

SCSSとは?Sassとの違いも解説

SCSSは、CSSをより効率的に、読みやすく、管理しやすくするために開発された拡張言語「Sass」の記法の一つです。Sassには2つの記法がありますが、SCSSはCSSと互換性が高く、現在では主流になっています。

  • Sass(インデント型):記号を省略し、インデントで階層を表現
  • SCSS(CSSライク型):中カッコやセミコロンを使用

CSSがそのまま動くのに加え、SCSSでは「変数」や「関数」「ミックスイン」などのプログラミング的な書き方が可能になり、大規模サイトでもコードを整理しやすくなります。

CSSとSCSSの主な違い

機能CSSSCSS
変数×
ネスト×
ミックスイン(mixin)×
関数×
インポート×
継承×

たとえば、SCSSでは以下のようにネスト構造が使えます。

nav {
  ul {
    li {
      a {
        color: blue;
      }
    }
  }
}

CSSでは階層が深くなるほどクラス名を冗長に書く必要がありますが、SCSSなら構造が整理されて読みやすくなります。

SCSSを使うメリット3選

  • 保守性の向上
    同じ値を何度も書かなくてよいので、修正が楽になります(例:$main-color = #333)
  • 可読性アップ
    ネスト構造により、スタイルの対象がひと目でわかります
  • 再利用性の高さ
    mixinや関数などを使えば、スタイルを部品化して複数箇所で利用可能

これらは特にチーム開発や複数ページに渡る大型サイトで効果を発揮します。

SCSSの導入方法【初心者向けステップ】

  • Node.jsをインストール
    https://nodejs.org/ja にアクセス
  • Sassをインストール
    ターミナルで npm install -g sass
  • SCSSファイルを作成
    style.scss のように命名
  • CSSに変換(コンパイル)
sass style.scss style.css

Visual Studio Codeを使用しているなら「Live Sass Compiler」という拡張機能を使えば自動でコンパイルも可能です。

よく使うSCSSの基本構文と書き方例

// 変数
$main-color: #3498db;

// ミックスイン
@mixin center {
  display: flex;
  justify-content: center;
  align-items: center;
}

// ネスト
header {
  background: $main-color;
  nav {
    ul {
      li {
        a {
          color: white;
        }
      }
    }
  }
}

// 継承
%btn-base {
  padding: 10px 20px;
  border-radius: 5px;
}
.button {
  @extend %btn-base;
  background-color: green;
}

SCSSの注意点とデメリット

  • 過剰なネスト
    深すぎるネストは可読性が低下し、CSSのセレクタも複雑化します
  • コンパイルの手間
    リアルタイムプレビューができる環境を整える必要があります
  • 学習コスト
    初心者にとっては最初の導入部分でつまずきやすい
  • チーム開発のルールが必要
    コーディング規約を共有しておかないと、可読性の低いコードになる可能性があります

まとめ:どちらを使うべき?

  • HTMLとCSSだけで完結する小規模サイトや静的ページ → CSS
  • デザインの統一性や効率が求められるプロジェクト → SCSS
  • ブログやCMS利用時にテーマをカスタマイズしたいとき → SCSSが便利

迷った場合は、まずCSSで慣れたあとにSCSSを取り入れるのがおすすめです。

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