「Web担当、お願いね」——そう言われたとき、うれしさよりも先に、戸惑いが来た方も多いのではないでしょうか。
専門の勉強をしたわけでもないのに、気づけばホームページやブログ、SEO(検索で見つけてもらうための工夫)まで、ぜんぶ自分の肩にのっている。「何から手をつければいいのか分からない」と、ひとりでため息をついていませんか。
大丈夫ですよ。最初はみんな、そこからのスタートです。
この記事では、Web担当者=「社内Webディレクター」という役割を、やわらかくひも解いていきます。むずかしい言葉はそのつどかみくだきます、順番もちゃんとお伝えします。
読み終えるころには、「あ、明日これをやってみよう」と、ふっと肩の力が抜けているはずです。焦らなくて大丈夫。ここから一緒に、ゆっくり見ていきましょう。
Web担当者って、つまり「社内Webディレクター」のことなんです
まず、いちばん大事なところから。
あなたがいま任されている「Web担当」というお仕事は、言いかえると「社内Webディレクター」という役割なんですよ。
ディレクター(全体を見渡して、進める方向を決める人)と聞くと、なんだか大げさに感じるかもしれませんね。でも、むずかしく考えなくて大丈夫です。
社内Webディレクターのお仕事を、ひとことで言うと「会社のWebを、より良くしていくための舵取り役」です。デザインを自分で全部つくる必要も、プログラムを書く必要もありません。
たとえば、こんなイメージです。
- 「このページ、もう少し分かりやすくしたいな」と気づく
- どう直すかを考えて、社内や制作会社に相談する
- 直したあとに「前より良くなったかな?」と見守る
- ホームページの運用方法を社内統制(ルール化)する など
この一連の流れを回していくのが、あなたの役割なんですね。全部をひとりで抱え込むのではなく、まわりと力を合わせていく。そう思うと、少し気がラクになりませんか。

ここで、ひとつだけ整理しておきましょう。「社内のWeb担当者」と「外部の制作会社」は、役割が少しちがいます。
| 社内Webディレクター(あなた) | 外部の制作会社 | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 会社のWebの方向性を決める・全体を見守る | 実際の制作・専門的な作業を担う |
| 強み | 会社の事情やお客様をいちばん知っている | デザインや技術の専門スキルがある |
| 大切なこと | 「何のために」「誰に向けて」を伝える | 伝えられた意図を形にする |
つまり、あなたは「会社のことをいちばん分かっている人」として、舵を取ればいいんです。専門的な部分は、ちゃんと頼っていいんですよ。
まず最初に、肩の力を抜いて全体像をつかみましょう
「やることが多すぎて、どこから手をつければいいか分からない」
これは、Web担当になった方が、ほぼ全員ぶつかる壁です。あなただけではありませんので、安心してください。
つまずきやすいのは、最初から「完璧にやらなきゃ」と気負ってしまうことなんです。でも、Webの改善は「一気に全部終わらせる」という考え方は、あまり向いていません。
おすすめは、大きく3つのステップに分けて考えることです。
- 基礎 … 今あるものを知る(現状を把握する)
- 実践 … できることから手をつける(記事や分析ツール)
- 改善 … 数字を見ながら、少しずつ良くしていく
この記事も、この順番で進んでいきます。一段ずつのぼっていけば大丈夫。
まずは「全体はこの3つなんだな」と、ふわっと頭に入れておいてください。
最初の一歩は「今あるものを知る」ことから
さて、いよいよ実際の一歩目です。
何より先に取り組んでほしいのが、「今あるものを知る」こと。自社のホームページやブログを、お客様になったつもりで、ゆっくり見てみることが必要です。
チェックするのは、むずかしいことではありません。
ここでつまずきやすいのが、「直したいところ」がたくさん見つかって、かえって不安になってしまうことです。でも、それで大丈夫なんです。気づけたことが、もう立派な一歩です。
見つけたことは、メモに書き出してみましょう。
頭の中だけで抱えると重く感じますが、紙やメモアプリに出すと、ふしぎと整理されていきます。
ここまでお疲れさまでした。最初の一歩は「知ること」。
たったそれだけで、もう前に進んでいます。
SEOは、こわくないです
ここで、多くの方が身構える「SEO」のお話をします。
SEO(Search Engine Optimazationの略/検索エンジン最適化=GoogleやYahoo!で見つけてもらいやすくする工夫)。言葉は専門的ですが、本質はとてもシンプルなんです。
SEOとは、「探している人に、ちゃんと届くようにする」こと。ただ、それだけなんです。
検索する人は、何か知りたいこと・困っていることがあって、言葉を打ち込みます。
その「知りたいこと」に、まっすぐ答えるページをつくる。これがSEOの、いちばん大切な土台です。
苦手意識を持っている方ほど、「テクニックを覚えなきゃ」と思ってしまいます。
でも、最初は次の3つだけで十分なんです。
- お客様が「どんな言葉で検索するか」を想像してみる
- その答えを、分かりやすく丁寧に書く
- スマホで読みやすく整える
小難しいテクニックは、慣れてきてからで大丈夫です。まずは「読む人のために書く」。この気持ちさえあれば、SEOはこわくありません。
Googleも、同じことを言っています。やさしい公式ガイドをご紹介します。
Google検索セントラル「SEOスターターガイド」
SEOの基本を、Google自身がやさしく解説しているページです。「読む人のために」という考え方が、ここでも語られています。 https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/seo-starter-guide?hl=ja
ブログ・記事づくりで大切にしたいこと
Web担当のお仕事のなかでも、ブログや記事づくりは、成果につながりやすい大切な活動です。
「何を書けばいいの?」と迷ったときは、お客様からよく聞かれる質問を思い出してみてください。そこに、記事のタネがたくさん眠っています。
たとえば、こんな具合です。
つまずきやすいのは、「うまく書こう」と力みすぎてしまうことです。きれいな文章よりも、「読む人の役に立つか」のほうがずっと大事です。
そして何より、一気にたくさん書こうとしないこと。
週に1本でも、月に2本でも、続けることがいちばんの力になります。焦らず、ひとつずつでいいんです。
アクセス解析ツールを、まず入れてみましょう
記事を書き始めたら、次は「どれくらい読まれているか」を見られるようにしておきましょう。
そのために使うのが、アクセス解析ツール(サイトに来た人の動きを記録してくれる道具)です。むずかしそうに聞こえますが、無料で使えるものがちゃんとあります。
代表的なのが、Googleが提供する次の2つです。役割がちがうので、両方そろえておくと心強いです。
| ツール名 | できること | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| Google アナリティクス | サイトに来た人の数や動きが分かる | 「来てくれた後」が見える |
| Google サーチコンソール | どんな検索で見つけられたかが分かる | 「来てくれる前」が見える |
最初は、数字をじっくり読み解く必要はありません。「設定して、置いておく」だけで大丈夫です。
というのも、これらのツールは、データがたまるほど価値が出てきます。今のうちに入れておくと、数か月後の「あなた」がきっと助かります。
設定方法は公式のガイドが丁寧なのでご紹介いたします。
Google サーチコンソール(公式)
「どんな検索で見つけられているか」が分かる無料ツールの公式ページです。設定の入り口として。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Google アナリティクス(公式)
サイトに来た人の動きを記録してくれる無料ツールです。早めに入れておくと安心です。 https://marketingplatform.google.com/about/analytics/
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数字とは、やさしく付き合っていきましょう
記事がたまり、ツールにデータが集まってきたら、いよいよ「改善」の段階です。
とはいえ、数字とにらめっこして疲れてしまっては、もったいないです。数字とは、やさしく付き合っていくのがコツです。
見るポイントは、まずこのあたりで十分です。
- よく読まれている記事はどれか(人気ページ)
- どんな検索で来てくれているか(検索キーワード)
- すぐに帰ってしまうページはないか
ここで大切なのは、「ダメなところ探し」をしないことです。「よく読まれている記事を、もっと良くする」ほうが、ぐっと楽しく続けられます。
つまずきやすいのは、結果をすぐに求めてしまうことです。
SEOの成果が見えてくるのは、早くても数か月先のことが多いんです。すぐに伸びなくても、あなたのやり方がまちがっているわけではありません。じっくり育てていきましょう。
焦らなくて大丈夫。続けるための小さなコツ
ここまで、本当にお疲れさまでした。
最後に、Web担当を長く続けていくための、ちょっとしたコツをお伝えしますね。
ひとつめは、全部をひとりで抱えないこと。分からないことは、制作会社や詳しい人に「教えてください」と頼っていいんです。それも、ディレクターの立派なスキルですよ。
ふたつめは、小さな「できた」を数えること。「記事を1本書けた」「ツールを設定できた」。その一つひとつが、確かな前進です。
みっつめは、焦らないこと。Webの成果は、種をまいてから花が咲くまで、少し時間がかかります。今日まいた種を、半年後のあなたが収穫する。そんなイメージで、ゆったり構えて大丈夫です。
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よくある質問(FAQ)
まとめ:明日、ひとつだけやってみましょう
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
Web担当者=社内Webディレクターは、「会社のWebの舵取り役」です。
完璧を目指さず、基礎→実践→改善の順に、ひとつずつ進めば大丈夫。
もし「何からやろう」と迷ったら、明日まず、自社のサイトをお客様の目で5分だけ眺めてみてください。それだけで、あなたのディレクターとしての一歩が始まりますよ。
焦らなくて大丈夫。ここから、ゆっくり一緒に育てていきましょう。
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