問い合わせが増えるサイトに変わる!Web担当者が見直すべき3つのポイント

「アクセスはあるのに、お問い合わせがまったく来ない…」

そんな悩みを抱えていませんか。実は、原因はWebサイトの「デザイン」や「見た目」ではなく、コンテンツ構成と導線にあるケースがとても多いのです。

私はWebディレクターとして20年ほど、中小企業のサイト制作や運用のご相談を受けてきました。その中で気づいたのは、問い合わせが来ないサイトには、驚くほど同じパターンが繰り返し現れるということです。しかもその多くは、担当者の方が悪いわけではなく、社内の事情や”よかれと思って”の判断が積み重なった結果だったりします。

この記事では、実際の現場で何度も見てきた「あるある」を交えながら、すぐに見直せる3つのポイント(導線・訴求・信頼)を解説します。読み終えるころには、「まずどこを直せばいいか」がはっきりするはずです。

ゆかい編集長

この記事がおすすめな方

  • 自社サイトの問い合わせ数が少ないと感じているWeb担当者
  • 中小企業でWeb運用を任された初心者担当者
  • ホームページをリニューアルしようと考えている経営者
  • 成果を上げるサイト設計の基本を学びたい方

問い合わせが増えないサイトの共通点とは

多くのWeb担当者が抱える悩みが、「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」という状態です。原因を探ると、次のような共通点が見えてきます。

  • ページの流れがわかりにくく、ユーザーが迷子になっている
  • 伝えたい情報が多すぎて、要点が伝わらない
  • 「次に何をすればいいか」が明確でない
  • サイト全体に“信頼感”が欠けている

つまり、コンテンツ構成=サイトの設計図が整理されていないことが大きな原因です。

そしてもうひとつ。問い合わせしたい人が、物理的に問い合わせられない状態になっていることも、実はかなり多いです。これについては、後半で3つの実例をお話しします。

問い合わせにつながるコンテンツ構成の基本

問い合わせを増やすためには、以下の3つを意識した構成が大切です。

要素目的具体例
導線(ナビゲーション)迷わず目的のページへ導くトップ→サービス→事例→問い合わせ
訴求(ベネフィット)「自分に必要だ」と思わせる課題→解決策→得られる効果
信頼(安心感)不安を取り除く実績・お客様の声・会社情報

この3要素が整えば、ユーザーの行動は自然と「問い合わせ」につながっていきます。

【見直しポイント①】トップページの導線設計

ファーストビューで信頼感を与える

ファーストビューとは、サイトを開いたとき最初に表示される部分です。ここで信頼を得られなければ、ユーザーは数秒で離脱してしまいます。

改善3つのコツ
  1. 会社名やサービス内容を明確に記載
  2. 「あなたの悩みを解決します」といったキャッチコピーを置く
  3. 実績・受賞歴・メディア掲載などを一目で見せる

CTA(行動喚起)ボタンの配置と文言

CTA(Call To Action)とは、「行動を促すボタン」のことです。
ボタンの文言ひとつで、クリック率が大きく変わります。

おすすめ文言例
  • 「無料相談してみる」
  • 「資料をダウンロード」
  • 「まずは問い合わせてみる」

ボタンの色は背景とのコントラストをつけ、ページ下部にも再設置しましょう。長いページの場合、上に戻らないと問い合わせできない構造だと、それだけで離脱の理由になります。

【見直しポイント②】サービス紹介ページの構成

ベネフィット(得られる価値)を明確に

ユーザーは「機能」より「得られる結果」を求めています。
「当社は〇〇を提供します」ではなく、「〇〇によって△△が改善します」と伝えましょう。

例:
× 「高品質なホームページを制作します」
〇 「集客につながるホームページを制作します」

このように「結果」にフォーカスすることで、訴求力が高まります。

実績・お客様の声を効果的に配置する

信頼を得るためには、第三者の声が欠かせません。
レビューや導入事例をサービス説明の後半に配置するのが効果的です。

ポイントは、「写真+コメント+成果数値」を組み合わせ。
「お問い合わせ数が3倍に増加しました」のように、具体的な数字があると説得力が増します。

【見直しポイント③】お問い合わせページの最適化

ここが本題です。制作の現場で、問い合わせを取りこぼしている原因のトップ3を、実例としてお伝えします。どれも「よくある」どころか、本当に何度も遭遇してきたケースです。

あるある①:フォームの必須項目が多すぎて、離脱する

いちばん多いのがこれです。名前・メールアドレス・電話番号・会社名・部署名・役職・ご住所・ご予算・ご希望納期……と、入力欄がずらりと並んでいるフォーム。

ヒアリングすると、たいてい理由は同じです。現場の方が、どうしても一度に全部の情報を欲しがるのです。「あとから聞き直すのは手間だから」「営業が事前に知りたがるから」。気持ちはとてもよく分かります。

ですが、入力する側の立場になると話は別です。項目が増えるほど「面倒だな」という気持ちが強まり、送信ボタンにたどり着く前に離脱します。せっかく興味を持ってくれた人を、フォームで振り落としてしまっているのです。

改善のヒント
  • まずは「名前・メールアドレス・お問い合わせ内容」の3つに絞る
  • どうしても必要な項目以外は「任意」にする
  • 詳細は、返信のやり取りの中で聞く(そのほうが会話も生まれます)
  • 入力エラーは、どの項目が誤りかひと目で分かるように表示する

社内で「項目を減らしましょう」と提案するときは、「問い合わせの数が増えれば、結果的に営業機会も増える」という伝え方をすると、話が通りやすくなります。

あるある②:電話番号が見つからない

「電話で聞きたいのに、番号がどこにも見当たらない」——これも本当によくあります。フッターの小さな文字の中にあったり、会社概要ページの奥まで進まないと出てこなかったり。

問い合わせフォームより電話のほうが安心、という方は今も少なくありません。特にBtoBや、地域のお客様が中心のビジネスでは顕著です。電話したくてもできない状態は、そのまま機会損失になっています。

改善のヒント
  • ヘッダーかフッターに電話番号を常時表示する
  • スマホではタップで発信できるようにする(tel: リンク)
  • 受付時間を併記して「今かけていいのか」の迷いをなくす

あるある③:フォームがなく、メーラーが立ち上がる

意外と残っているのが、「お問い合わせ」を押すとメールソフトが起動するタイプ(mailto: リンク)です。

作る側からすると手軽ですが、メーラーを設定していない人にとっては、完全な行き止まりです。スマホでもPCでも、Gmailなどをブラウザで使っている方は珍しくありません。
押した瞬間に何も起きない、あるいは見慣れない画面が開いて、そのまま離脱してしまいます。

しかもこの場合、問い合わせが来ていないことにすら気づけません。「反応がないな」で終わってしまうのが、いちばん怖いところです。

改善のヒント
  • 入力フォーム(WordPressならContact Form 7やSnow Monkey Formsなど)を設置する
  • メールアドレスを併記するのは構いませんが、フォームを主導線にする

フォーム送信後のサンクスページも活かす

送信後に表示されるサンクスページは、信頼を高めるチャンスです。
「ご連絡ありがとうございます」だけで終わらせず、次のような工夫をしてみてください。

  • 回答までの目安時間を明記する(「2営業日以内にご返信します」など)
  • 関連サービスや記事を紹介する
  • SNSやLINEへの導線を置く

「うちのサイト、どこから直せばいい?」と迷ったら

3つのあるある、思い当たるものはありましたか。ひとりで判断しづらいときは、同じ立場の人に聞いてみるのがいちばん早いこともあります。

中小企業のWeb担当者・フリーランスが集まる 整うWeb担カフェ では、こうした実務の悩みを気軽に相談し合えます。

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成果を高めるためのコンテンツの改善ステップ

改善は、勘ではなく数字を見ながら進めると迷いません。無料で使えるツールで十分です。

  1. 現状分析
    Google アナリティクス(GA4)で、どのページで離脱しているかを確認する
  2. 課題発見
    問い合わせページまで来ているのに送信されていないなら、原因はフォームにあります
  3. 改善実施
    見出し・CTA・導線・フォーム項目を修正する
  4. 検証
    変更後のクリック率や送信数を、前の期間と比べる

「GA4をまだ設定していない」「入れてはいるけれど見方が分からない」という方は、こちらでGA4とSearch Consoleの設定手順をまとめています。あわせて読んでみてください。

あわせて Google Search Console も見ておくと、検索でどんな言葉で見つかっているか、表示はされているのにクリックされていないページはどれか、が分かります。「アクセスがない」のか「アクセスはあるのに問い合わせがない」のかで、打つ手はまったく変わります。まずは、自分のサイトがどちらの状態なのかを把握するところからです。

Googleサーチコンソールとは?

継続的にPDCA(計画・実行・評価・改善)を回すことが、成果を出す近道になります。

よくあるNG構成と改善事例(比較表付き)

NG構成改善後の構成
トップページに情報を詰め込みすぎ重要情報を整理し「流れ」を意識
問い合わせフォームが隠れている常にナビやフッターに設置
実績が古い・少ない最新の実績と数値を明示
文字だらけの説明画像・図解で視覚的に訴求
ゆかい編集長

改善の第一歩は、「自分たちのサイトを客観的に見ること」です。できれば、社内の人ではなく、事業に詳しくない知人にスマホで触ってもらうのがおすすめ。「電話番号どこ?」の一言で、課題が見つかることもあります。

まとめ:まずは「導線・訴求・信頼」の3点を見直そう

問い合わせを増やすカギは、難しいSEOテクニックではありません。「導線」「訴求」「信頼」——この3つを整えるだけで、ユーザーの行動は変わります。

そして、今日すぐできることもあります。自社サイトのお問い合わせページを開いて、フォームの項目数を数え、電話番号を探し、ボタンを実際に押してみる。それだけで、取りこぼしている入口が見つかるかもしれません。

小さな改善の積み重ねが、最終的に成果につながるサイトを作ります。まずは一箇所から、見直してみてくださいね。

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