reCAPTCHAが有料に?あわてる前に知っておきたい「Cloudflareというひとつの選択肢」

「お問い合わせフォームに、また変な英語のメールが届いてる……」 そんなふうに、スパム(迷惑な自動送信メール)にちょっと困っていませんか。

対策したいけれど、「reCAPTCHA(リキャプチャ)」だの「認証」だの、むずかしそうな言葉が並ぶと、それだけで気持ちが後ずさりしてしまいますよね。

しかも最近は「reCAPTCHAが有料になるらしい」なんて話も聞こえてきて、余計に不安になっている方も多いと思います。

でも、大丈夫ですよ。スパム対策は、思っているよりずっとシンプルに始められます。

この記事では、そもそもスパム対策って何をするものなのか、というところから、無料で使える新しい選択肢まで、ゆっくり一緒に見ていきます。

読み終えるころには、きっと「明日これをやってみようかな」と思えているはずです。肩の力を抜いて、読み進めてみてください。

この記事がオススメの方!

  • お問い合わせフォームに届くスパムメールに、ひそかに困っている中小企業のWeb担当者さん
  • 「reCAPTCHAが有料になる」と聞いて、何をすればいいか分からず不安な方
  • これからブログやサイトを始めたくて、セキュリティの基本を知っておきたい方
  • 訪問者に画像認証の手間をかけさせたくない、と感じているサイト運営者さん
  • Webの専門用語が苦手で、「やさしく順を追って教えてほしい」と思っている方

そもそも「スパム対策」って、何を守っているの?

まずは、身構えずに言葉の意味から整理してみましょう。

スパムというのは、人間ではなくプログラム(ボットと呼ばれる自動の仕組み)が、あなたのサイトのお問い合わせフォームに勝手に送りつけてくる迷惑メッセージのことです。宣伝だったり、意味のわからない英文だったり、なかには危険なリンクが貼られたものもあります

これを放っておくと、大事なお客様からの本物の問い合わせが、迷惑メッセージの山に埋もれて見えなくなってしまうことがあるんです。

だからこそ、フォームに「これを送ろうとしているのは、人間ですか?それともボットですか?」と見分ける仕組みを置いてあげる。これがスパム対策の正体です。

むずかしく考えなくて大丈夫。

「フォームの前に、やさしい門番を立てておく」くらいのイメージで十分ですよ。

「私はロボットではありません」でおなじみのreCAPTCHA

その門番として、いちばん有名なのがGoogleの「reCAPTCHA(リキャプチャ)」です。

「私はロボットではありません」というチェックボックスや、「信号機の画像をすべて選んでください」というあのテスト。一度は見たことがありませんか。あれがreCAPTCHAです。長いあいだ、多くのサイトが無料で使ってきた、とても頼れる存在でした。

ここまでは「うんうん、知ってる」という方も多いと思います。ここからが、最近少し事情が変わってきたお話です。

実は変わっていた、reCAPTCHAの「今」

ここ最近、「reCAPTCHAが有料になる」という声を耳にした方がいるかもしれません。あれ、まったくのウワサというわけではないんです。

少しだけ、変わった点を整理しておきますね。

これまでreCAPTCHAは、月に100万回まで無料で使えました。

ところが2024年8月から、この無料の枠が 月1万回まで にぐっと小さくなりました。さらに、これまで使っていたキー(サイトに埋め込む合言葉のようなもの)は、2025年末までにGoogle Cloud(グーグルの管理サービス)というところへ引っ越しが必要になりました。

とはいえ、ここで慌てなくて大丈夫です。多くの中小規模のサイトやブログは、月1万回という枠にはなかなか届きません。
ですから「いきなり高額な請求が来る」ということは、ほとんどの場合ありません。

ただ、気になる点もいくつかあります。

  • 無料で使う場合でもクレジットカードの登録が必要
  • スパム攻撃が増えるとその分も回数にカウントされてしまう

「スパムを防ぐために入れたのに、スパムのせいで無料枠を使い切ってしまう」なんて、ちょっと本末転倒なことも起こりえます。

こういう変化があって、「じゃあ、ほかに手はないの?」と探しはじめた方が増えてきました。
そこで注目されているのが、次にご紹介する選択肢です。

Google reCAPTCHA 料金・請求について(Google Cloud 公式・日本語)

無料枠や料金の仕組みを、公式の情報でしっかり確認したいときに。 https://docs.cloud.google.com/recaptcha/docs/billing-information?hl=ja

もうひとつの門番、Cloudflare Turnstile

その新しい選択肢が、Cloudflare Turnstile(クラウドフレア ターンスタイル) です。

Cloudflareは、世界中のたくさんのサイトを守っている、大きなセキュリティの会社です。そのCloudflareが提供している門番が、このTurnstileなんですね。

いちばんの特徴は、訪問者にパズルや画像選択をさせない こと。
裏側で「この人は人間かな?ボットかな?」を静かに判断してくれるので、お客様は「信号機を選んでください」なんて面倒な操作をしなくて済みます。フォームを使う人にとって、とてもやさしい仕組みなんです。

そして、うれしいことに 基本的に無料。しかも利用回数の上限もありません。「無料枠を超えたらどうしよう」という心配から解放されるのは、大きな安心です。

Cloudflare Turnstile 公式ページ(日本語)

Turnstileがどんなサービスか、公式の言葉で確認できます。
https://www.cloudflare.com/ja-jp/application-services/products/turnstile/

reCAPTCHAとCloudflare Turnstileを、比べてみます

言葉だけだと分かりにくいので、二つを表にして並べてみますね。ゆっくり見比べてみてください。

比べるところreCAPTCHACloudflare Turnstile
料金月1万回まで無料。超えると有料(月額8ドル〜)基本的に無料。回数の上限なし
訪問者の手間画像選択などが出ることがあるパズルなし。ほぼ操作いらず
クレジットカード登録無料枠でも登録が必要不要
導入のしやすさ専用プラグインで対応専用プラグインで対応
訪問者のプライバシーGoogleが情報を扱う追跡を抑えた設計
こんな人に向くすでに使っていて満足している人費用を気にせず、訪問者にやさしくしたい人

こうして並べてみると、「これから始めるなら、Turnstileも十分アリだな」と感じていただけるのではないでしょうか。もちろん、今、reCAPTCHAで困っていないなら、無理に変える必要はありません。どちらが正解ということではなく、あなたのサイトに合うほうを選べば大丈夫です。

ここからは、実際に導入するときのお話です。

導入の流れを、ざっくりつかんでおきましょう

「よし、Turnstileを試してみようかな」と思ったとき、全体の流れが見えていると安心です。ざっくり4ステップです。

  1. Cloudflareのアカウントを作る(メールアドレスがあればすぐ作れます)
  2. Turnstileの画面で「ウィジェット」を作り、あなたのサイトのアドレスを登録する
  3. すると「サイトキー」と「シークレットキー」という2つの合言葉がもらえます
  4. WordPressに専用プラグインを入れて、その2つのキーを貼りつける

これだけです。文字にすると多く見えるかもしれませんが、実際にやってみると10分ほどで終わることが多いですよ。ひとつずつ画面の案内に従っていけば、迷わずたどり着けます。

WordPressをお使いなら、プラグインは「Simple Cloudflare Turnstile」というものが定番で使いやすいです。お問い合わせフォームでおなじみの「Contact Form 7」とも相性がよいので、安心して使えます。

WordPressプラグイン「Simple Cloudflare Turnstile」

WordPressの管理画面から「Simple Cloudflare Turnstile」と検索すると見つかります。
作者は「RelyWP(Elliot Sowersby)」です。

※料金や仕様は変わることがあります。導入の前に、いちど公式ページで最新の情報を確認しておくと、より安心です。

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つまずきやすいポイントを、もうひとつ

導入したあとに「あれ?」となりやすいのが、認証マークが2つ出てしまう ケースです。

これは、Turnstileを追加する仕組みが二重にはたらいているときに起こります。
たとえば、プラグイン側お問い合わせフォーム側の両方で設定してしまうと、門番が2人立ってしまうんです

対処はかんたんで、どちらか片方に一本化する だけ。プラグインを使っているなら、フォーム側の設定を外して、プラグイン1つに任せてあげましょう。これで門番はひとりに戻ります。焦らなくて大丈夫、片方を消すだけの話です。

切り替えたあとに、やっておくと安心なこと

新しい門番を立てたら、最後に古い門番を片づけておきましょう。

具体的には、これまで使っていたreCAPTCHAの設定を外すことです。
ここで大事なのが 順番

「新しいTurnstileがちゃんと動くことを確認してから、古いreCAPTCHAを外す」。この順番を守ると、フォームが一時的に動かなくなる空白の時間を作らずに済みます。

そして、切り替えたあとは必ず 自分でお問い合わせフォームからテスト送信 をしてみてください。ちゃんと自分あてにメールが届けば、大成功です。この「自分で送ってみる」というひと手間が、いちばんの安心につながりますよ。

もし表示がなかなか変わらないときは、キャッシュ(ページを一時保存する仕組み)が古い状態を覚えているだけ、ということがよくあります。

キャッシュを消して、シークレットウィンドウ(履歴を残さない画面)で開き直すと、本当の今の状態が確認できます。

それでも迷ったら? あなたに合った選び方

ここまで読んで、「結局、私はどうすればいいの?」と思われたかもしれません。最後に、選び方の目安を。

  • 今、reCAPTCHAで特に困っていない
    → 無理に変えなくて大丈夫。まずは月の利用回数だけ気にしておきましょう
  • 費用が気になる、訪問者にやさしくしたい
    → Cloudflare Turnstileを試してみる価値は十分あります
  • そもそもスパム対策を何もしていなかった
    → これを機に、どちらか一つ入れてみましょう。それだけで安心感がぐっと変わります

大切なのは、完璧を目指さないこと。まずは「門番をひとり立てる」。
それだけで、あなたのサイトは今日より少し安全になります。

むずかしそうに見えたスパム対策も、ひとつずつほどいていけば、ちゃんと手の届くところにありましたよ。

焦らず、できるところから始めてみてくださいね。

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