「AIに相談すればいいって聞くけど、どう聞けばいいのかわからない」——これ、とてもよくある悩みです。
AIは、聞き方しだいで返ってくる答えの質がまるで変わります。ふわっと「SNSどうすればいい?」と聞けば、ふわっとした一般論しか返ってきません。でも、いくつかのコツを押さえて聞けば、まるで専属の運用担当がそばにいるように、具体的な提案をもらえるようになります。
この記事では、SNS運用の相談にAIを使うときの、そのままコピペして使えるプロンプト例を、場面ごとに紹介していきます。
この記事は、SNSの目的とKPIを決めれば、見るべき数字がわかりますの続きです。目的とKPIをまだ決めていない方は、先にそちらを読むと、この記事のプロンプトがぐっと使いやすくなります。
なぜ「聞き方」で答えが変わるのか
AIは、こちらが渡した情報の範囲でしか考えられません。あなたの業種も、目的も、これまでの実績も、伝えなければ知らないままです。
だから、良い答えを引き出すコツは、たった一つ。
「前提」をていねいに渡してあげることです。
具体的には、次の4つを伝えると、答えの精度がぐっと上がります。
- あなたは誰か(業種・事業内容)
- 何を目指しているか(目的・KGI)
- 今どういう状況か(現在の実績や課題)
- 何を返してほしいか(提案・添削・アイデアなど)
この4点を、これから紹介するプロンプトにはすべて組み込んであります。
〇〇の部分をご自身の情報に置きかえるだけで使えます。
「あなたは〇〇のプロです」は、もう効かない?
ここで、最近よく見かける広告について触れておきます。
「”あなたは〇〇のプロです”と書くプロンプトはもう時代遅れ」?
——そんな文言を目にして、不安になった方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、この書き方(ロール指定)は、今でも無駄ではありません。 文章のトーンや専門性の方向づけには、今も役立ちます。「完全に無意味になった」というのは、言いすぎです。
ただ、その広告が言いたいことの芯には、少しだけ本当のところもあります。
それは、AIの性能が上がった今、「あなたは〇〇のプロです」と書くこと”だけ”では、答えの質に大きな差が出にくくなってきた、ということです。
では、今なにが答えの質を分けるのか。
それが、先ほどの4つの前提——誰が・何を目指し・今どういう状況で・何を返してほしいかです。ロール指定が効かなくなったのではなく、それ以外の「前提の渡し方」のほうが、ずっと大事になった。ただそれだけのことなのです。
ですから、あの広告を見て身構える必要はありません。
この記事でこれから紹介するプロンプトは、ロール指定を入り口にしつつ、本体はこの4つの前提でしっかり組み立ててあります。難しいテクニックを買わなくても、大事なところはこれだけで押さえられます。
【場面別】そのまま使えるプロンプト例
① 目的からKPIの候補を出してもらう
まだ「どの数字を追うべきか」が定まっていないときに。
あなたはSNSマーケティングの専門家です。
私は「〇〇(業種・事業内容)」を運営しています。
SNS運用の目的は「△△(例:問い合わせを増やす)」です。
この目的を達成するために追うべきKPIの候補を3つ提案してください。
それぞれについて、「なぜそのKPIが目的に合っているのか」の理由と、 最初に設定するときの現実的な目標値の考え方もあわせて教えてください。
② 投稿のネタを、目的に沿って出してもらう
「何を投稿すればいいかわからない」ときの強い味方です。
あなたはSNS運用のプロです。
私は「〇〇(業種)」で、
目的は「△△」、主なターゲットは「□□(例:30代の子育て中の女性)」です。
この目的とターゲットに響く投稿のネタを、10個提案してください。
それぞれ「投稿の切り口」と「その投稿が目的にどうつながるか」を一言そえてください。
③ 書いた投稿文を添削してもらう
自分で書いた文章を、目的の視点でブラッシュアップしてもらいます。
あなたはSNSのコピーライティングが得意な編集者です。
以下は私が書いた投稿の下書きです。目的は「△△」です。
この目的に照らして、より伝わる文章になるよう添削してください。
変更した箇所は「なぜそう直したか」の理由もそえてください。【下書き】 (ここに投稿文を貼る)
④ ハッシュタグやプロフィール文を相談する
細かいけれど成果に効く部分も、気軽に相談できます。
私は「〇〇(業種)」のSNSアカウントを運用しています。
目的は「△△」、ターゲットは「□□」です。
この目的に合った、プロフィール文の案を3パターン提案してください。
それぞれ「どんな人に響きやすいか」の特徴もそえてください。
⑤ 月次の振り返りを手伝ってもらう
数字がそろったら、その読み解きも任せられます。
あなたはSNS運用のアナリストです。
今月の実績は以下のとおりです。
目的は「△△」、追っているKPIは「◇◇」です。
この数字から読み取れることと、来月に向けた改善のヒントを3つ教えてください。【今月の実績】
・(例)プロフィールアクセス数:120件(先月比+15%)
・(例)リンククリック数:18件(先月比−5%)
・(例)投稿数:20件
答えをそのまま使わない。これが一番大事なコツ
便利なプロンプトを紹介してきましたが、最後に一番お伝えしたいことがあります。
AIの答えは「たたき台」であって、「正解」ではありません。
AIはあなたの業界の空気感や、お客さまの顔までは知りません。返ってきた提案を、「これは自社に合っているな」「これはちょっと違うな」と、あなたの実感でふるいにかける。この一手間が、AIを本当に使いこなす人と、振り回される人の分かれ目です。
AIは、優秀だけれど現場を知らない新人アシスタント。そう思って、最終判断はいつもあなたが握っておく。それくらいの距離感が、ちょうどいいのです。
今日からできる、小さな一歩
まずは、上の①のプロンプトを一つコピーして、〇〇と△△を自分の情報に置きかえて、AIに投げてみてください。
返ってきた答えを見て、「なるほど」と思う部分と「うーん」と思う部分を、それぞれ見つけてみる。それだけで、AIとのつき合い方の感覚が、ぐっとつかめるはずです。
まとめ
- AIの答えの質は「前提の渡し方」で決まる
- 「誰が・何を目指し・今どうで・何を返してほしいか」の4点を伝える
- 目的設定・ネタ出し・添削・振り返りまで、場面ごとにテンプレを使い分ける
- 返ってきた答えは「たたき台」。最終判断は自分の実感で
AIは、SNS運用に伴走してくれる心強い相談相手です。でも、ハンドルを握るのはいつもあなた。うまく力を借りながら、あなたらしい運用を続けていきましょう。
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